家ができあがってゆく過程は、シンプルにいえば、
「材料を人の手(と機械)で加工して組み立てる」作業の繰り返しです。
住宅(建築工事)は、分業制でつくられてゆきます。今回は、分業制が、それぞれどのような「業」に「分かれているのか」をご紹介します。

まずはパート1、専門工事業者、「職方、職人さん」とも呼ばれます。
基礎工事、大工工事、左官工事などそれぞれの専門分野に分かれて、実際の工事をおこなう方々です。オーケストラにたとえるならば、バイオリンやフルートやチェロなど、映画ならばカメラさんとか音声さんなどの、実際に音を奏でたり写したりする「実働部隊」に相当します。
一般的な住宅では、およそ25業種の専門工事業者たちが、それぞれの部署に分かれて工事をおこないます。
続いてパート2、現場管理者です。
工事期間中、タイミングによっては5~6業種の職方が同時に現場入りすることもあります。それぞれの作業に無理が生じて品質を落とさないように、そして設計者の意図が的確に実現されるために、現場に陣取って工事全体をコーディネートするのが現場管理者です。オーケストラの指揮者、映画での監督にその役割が例えられることもあります。

あっけないかもしれませんが、早くもここでもう結論です。
住宅の現場での分業制とは、おおきな括りで言えば、
(1)専門工事業者、
(2)現場管理者、それと
(3)材料
の3つの要素が、必要な全てです(設計図書が整っていることが前提です)。
楽譜、楽器、演者と指揮者が揃えば演奏が成立するように、
設計、材料、職方と現場管理者が揃うことが、建築工事成立に必要十分な条件です。
・(設計図書に基づいて用意された)材料を
・現場管理者のコーディネートのもと、
・各職方が加工することで
家は現実の形を成してゆき、その作業を繰り返すことで完成します。
次に、この3つ(専門工事業者、現場管理者、材料)に、お金(コスト)がどのように配分されてゆくのかを見てみましょう。
