建物モデルにさまざまな条件設定をおこない、wallstatで実際に揺らしてみる前に、
住宅に求められる耐震性能の基準について、
・「住宅の品質確保の促進等に関する法律(以降「品確法」)」、
・「建築基準法」
の各基準と相互の関係性を基に整理しておきます。
「品確法」において、住宅に求められる耐震性能は、
「極めて稀に、数百年に一度程度発生する地震による力に対して『倒壊、崩壊しない』」
且つ「稀に、数十年に一度程度発生する地震による力に対して『損傷を生じない』」
住宅が「耐震等級1」(=「建築基準法同等」の性能)で、
この地震力の1.25倍に対して「倒壊、崩壊(損傷)しない」住宅は「耐震等級2」、
同様に1.5倍、に対しては「耐震等級3」
といったように、3段階に分けて定められています。
具体例として、「極めて稀に発生する地震」の力で揺らされた、構造モデルの挙動(応答)をご覧ください。
これが、「極めて稀に発生する地震」の力に対して倒壊、崩壊しない挙動・応答の具体例です。
次に、同じモデルを「極めて稀に発生する地震」の1.5倍の力で揺らしてみます。
今度は倒壊してしまいました。
それではこのモデルの、奥側と両側面の窓面積を小さくして(つまり、壁を増やして)、もう一度「『極めて稀』の1.5倍」で揺らしてみます。
かなり揺れましたが、倒壊には至りませんでした。
最後に、前回の振動実験に用いた建物モデルを「『極めて稀』の1.5倍」で揺らします。
それでは次回から、建物モデルにさまざまな条件設定をおこない、wallstatで実際に揺らして「見えた」ことをご覧いただきながら、木造住宅の耐震性について考慮すべき必要な事柄について述べてゆきます。
